ノロウイルス
という言葉を聞かない日はないほど、最近猛威をふるっていますね。
冬期の嘔吐下痢症をひきおこす代表ウイルスです。
はげしい嘔吐と下痢を繰り返しますので、家族に小さなお子さんや高齢者の方がいらっしゃる方はとくに心配で仕方がありませんよね。
そんな方のためにこれから数回にわけて、ノロウイルスについて説明したいと思います。
ノロウイルスに対する知識をつけて、脅威のノロウイルスに打ち勝ちましょう!
細菌性とウイルス性は違う? 細菌とウイルスの違いからみるノロウイルス
単純に嘔吐下痢症といっても細菌性とウイルス性のものがあります。
ノロウイルスは当然ながらウイルス性
それに対してO-157が引き起こす嘔吐下痢症は、細菌性です。
それぞれの特徴を押さえ適切な処置ができるようにしましょうね。
細菌性の特徴
- 自分の細胞を持っている
- 栄養、水分、温度があれば自分で増殖できる
- 食品中でも増殖できる
- 一年を通して発生し、ピークは夏
- 抗生物質が有効
自分の細胞を持っているので抗生物質でその細胞を殺すことができますが、抗生物質を飲まないと長引く可能性あります。
ウイルス性の特徴
- 自分の細胞を持っていない
- 他の細胞に入りこまなければ生きていけない
- 一年を通して発生し、ピークは冬
- 抗生物質は効かない
抗生物質は効果がありません。
ワクチンをうつ場合がありますが、ノロウイルスに対するワクチンはまだありません。
ノロウイルスは3つの感染経路を意識して
経口感染が基本ですが、他の2つの感染経路にも注意が必要です
経口感染
ノロウイルスに汚染された飲料水や食品を食した時に感染します。
学校給食などからの集団感染がこれにあたります。
接触感染
感染した人の嘔吐物などにふれ、指先などを介してウイルスが口に入って感染します。
お子様や高齢者がいる方は細心の注意が必要です。
飛沫感染
感染した人の嘔吐物などの処理が不十分だった場合、乾燥して空気中に舞い上がりそれが口に入って感染します。
嘔吐物の処理の仕方については次回説明いたします。
いかがでしたでしょうか?
同じ嘔吐下痢を引き起こすものでも、細菌性とウイルス性では対処法違いがでてきます。
正しい知識をもって適切な処置をすることが家族を守るためには大切です。
ホンマ、ノロウイルスには注意しいや!
もしかかってしまっても、周りの人は移されへんようにちゃんとした対処が必要やでぇ~