食の豆知識

スイーツは心の栄養になる?実はイライラ解消に砂糖は逆効果!?

スイーツ
Written by すずき大和

「女の子のご機嫌を取るには、スイーツがいい」

「ショックで落ち込んだ日は、思いっきり甘いもの食べると元気が出る」

「脳を働かせるには、糖質が必要」


そんな言葉、よく聞きませんか?

確かに甘いお菓子は、子どもじゃなくても心癒される側面があるように感じます。

疲れたからだにすぐに栄養補給するなら糖分がいい、というのもわかります。

が、栄養学的にいうと、

「ストレスが溜まっている時に甘いもの」

というのは、逆に

  • イライラ
  • 精神不安
  • 疲労感

などを助長してしまう効果があるのだそうです。



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ストレスを感じる時、頭の中はどうなっている?

ストレスとは何か

「ストレス」という言葉は日常的に使われていますが、実は学術的に定義が決まっているわけではないようです。ちょっと検索しても、いろいろな説明がありました。

もともとは

“「物体が外から力を加えられた時に、元に戻ろうとする力」を指す工学の用語だった”


という説もありました。


また、

“苦痛や苦悩を意味する「ディストレス(distress)」という言葉が短くなった”


と書いてある英語の辞書もあるそうです。


1930年代に、ハンガリーの生理学者ハンス・セリエ氏が、人や動物に対して

“心身に不快な刺激を受けた時に、刺激の種類に関わらず起きる、全身的な反応”


を指す言葉として使うようになり、その後広まっていったといわれています。

具体的な反応としては、

  • 血圧が上がる
  • 胃が痛くなる
  • イライラする
  • 不安になる
  • 気持ちが滅入る

などがあげられます。

一般的な会話の中では、

「ストレスで胃が痛い」

などと、原因となる“不快な刺激の総称”のように「ストレス」を使うことも多いです。

ストレスと脳のしくみ

ストレスは脳で感じ、作られる反応です。

脳内には、通常2種類の神経伝達物質が分泌されています。

  • 活発に動き、やる気を起こし、集中力を高める「興奮性伝達物質」
     例)アドレナリン、ドーパミンなど
  • 脳をリラックスさせ、興奮を抑える「抑制性伝達物質」
     例)セロトニン、メラトニンなど

ストレスの元になる刺激(セリエ博士は「ストレッサー」と呼びました)を感じると、これらの分泌が高まります。

2種類のバランスが調度よく作用すると、ストレスによる負担感を覚えることなく、程よくテンションをあげて能力を効率的に発揮することができます。

人が生き生き活動するためには、まったく刺激がない生活は逆にダメで、ある程度のストレッサーは必要なものだといわれています。

しかし、伝達物質のバランスが崩れると、ストレス症状が強く表れてしまいます。

ストレッサーを感じると、脳の副腎皮質から「コルチゾール」というホルモンが分泌されることもわかっています。このホルモンは、代謝を抑制する働きがあり、

  • 一時的に血圧や血糖値を高める
  • 免疫機能の低下をもたらす
  • 脳の海馬を縮小させる

などの影響が出ます。このため、これを「ストレスホルモン」という人もいます。

ストレスを軽減する食べ物・増幅してしまう食べ物

甘いものを食べるとどうなる?

脳を働かせるエネルギーは糖分です。しかし、精製された砂糖を多く含む食品は、食べ過ぎると急激に血糖値をあげてしまいます。すると、脳はそれを下げるためにインスリンをたくさん分泌します。インスリンの働きは、一時的に脳を糖分不足にします。

エネルギー不足の脳は働きが弱まり、興奮と抑制のバランスが崩れやすく、結果、

「イライラ」「不安」「疲労感」

などのストレスを高めてしまうことにつながるのです。

どうしても甘いものを食べたい時は、血糖値の急激な上昇を抑える「食物繊維」を一緒に摂ることで、ストレスにつながるのを防ぐことができます。イライラしたり、落ち込んだりした時にスイーツで気分をあげたいならば、炭水化物や脂肪の塊のようなものではなく、

“果物、芋類、野菜を使ったお菓子”を、ちょっとだけ食べるようにしましょう。

“フルーツをそのままおやつにする”のが、一番良さそうな気もします。

ストレス解消にいい食べ物

スイーツがあまりよくないのならば、ストレス解消を促進する食べ物というのはあるのでしょうか?

脳内伝達物質は主に「たんぱく質」でできています。

脳の神経細胞の中には、「ビタミンB6」「ビタミンB12」がたくさん含まれます。

「コルチゾール」が分泌されると大量の「ビタミンC」を消費します。

副腎皮質が活発化すると、「パントテン酸」がたくさん必要になります。

神経の興奮を抑えるためには、「カルシウム」「マグネシウム」も効果的です。

ということで、以上の栄養素を積極的に摂ることで、ストレス解消の働きが助けられます。

といっても、これだけアミノ酸やミネラルが幅広く含まれた単一食材はそうないので、結局、肉や魚、野菜をバランスよくきちんと食べることが大事だということです。

美味しいものは、確かに心を豊かにしてくれます。なので、一概にストレス時は避けた方がいいとはいえません。

が、往々にして“美味しいものは、糖(炭水化物)と脂でできている”場合が多い、ということは、心の済においておきましょう。

イライラすることがある時は、おやつのやけ食いではなく、できれば、バランスのよい美味しいディナーでストレス解消してください。スイーツも、ほどほどにね。

まさケロンのひとこと

「糖分不足だー!」ってスイーツ食べまくってたらインスリンが分泌されて脳みそ的には糖分不足になって、、ってこれ繰り返しになりかねないよね、おそろしい。

masakeron-sorrow


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。