来る5月9日は
アイスクリームの日
です。
最初の東京オリンピックが開催された1964年、現在の日本アイスクリーム協会の前身だった団体が、アイスクリームの消費拡大を願ってこの日に記念事業を開催し、諸施設へアイスクリームのプレゼントを行いました。
それ以降、毎年この日をアイスクリームの日と定め、各地でイベントとアイスクリームの無料プレゼントが実施されています。
アイスクリームって、結構エラいんです
適切な保管がされていれば、長期間劣化しない保存食
アイスクリームには消費期限が記載されていません。
マイナス18度以下で保存されるアイスクリームには、細菌が繁殖しません。
また、原材料もシンプルで品質がとても安定しやすく、保存管理がしっかりしていれば長期間劣化しないので、消費期限の記載義務がないのです。
ただ、乳製品は臭いを吸着しやすいので、一度蓋をあけたものはちゃんと密封しておかないと冷凍庫の匂いがついてしまうので、気を付けましょう。
世界が認めるバランスの良い栄養食品
アイスクリームは古代社会ですでに食べられていました。
最初のころは果汁や蜜などで甘くした水を凍らせた氷菓のようなものでした。
- アラブ
- ギリシャ
- ローマ
- 中国
など各地で好まれた甘い氷菓は、疲れた体を元気にさせる健康食品として貴族などに珍重されました。
その後、製法や材料が進化して、現在は乳製品を主原料にしたクリーミーな食感の氷菓になりました。
乳製品は栄養バランスも良く消化吸収にも優れ、冷たくて甘くクリーミーな口当たりは、疲れた時にも食べやすく、嗜好品としての癒しや元気づけ効果も高いです。
国民一人当たりの消費量が多い欧米では、早くから栄養食として高く評価されてきました。
口当たりの良さとコクを作る乳成分と栄養バランス
成分によって分かれる種類と風味
牛乳などの乳と乳製品に糖類とフレーバー材料をよく混ぜた液体を凍らせて作るアイスクリームの主成分は、
乳脂肪分
と
無脂肪乳固形分
です。
この二つの成分の含有量により、何段階かに種類が分けられ、風味や栄養も違ってきます。
乳成分が多い順に
- アイスクリーム
- アイスミルク
- ラクトアイス
と呼ばれます。
家庭で手作りする牛乳をそのまま使ったアイスはだいたい乳脂肪分10%くらいになり、アイスミルクがこの風味に近いです。
アイスクリームは、クリームやバターなどの乳脂肪分や、脱脂粉乳などの脂肪乳固形分を加えて更に濃厚な風味に仕上げています。
栄養価はアイスクリームが一番
ラクトアイスは、乳脂肪分を植物性油脂に代替えさせてあっさり風味にしています。
おなかゴロゴロになりやすい人は、乳脂肪分の少ないラクトアイスがいいですが、乳脂肪より植物油のほうがカロリーは実は高くなります。
乳固形分にはカルシウムなどのミネラルが多く含まれていますから、バランス栄養食として摂取するなら、アイスミルクやアイスクリームを食べるようにしましょう。
食が進まない時や忙しい朝食にアイスクリームを
糖質や脂質が高めなものは控えたい糖尿病などの人には、最近は低糖甘味料などを使用したアイスミルクもいろいろ出ています。
カロリーを気にする人も、アメリカンビッグサイズで食べなければ、そんなに心配いりません。
アイスクリームはマイナス18度以下ですから、食べると体温を奪います。
下がった体温を元にもどすためのカロリーが消費される分、摂取カロリーが体内に蓄積される量は減るため、実はみかけほど高カロリー食品ではないのです。
なので、食べやすく消化吸収されやすい栄養食品としての側面の方を重視し、積極的に手軽な栄養補給源として活用してください。
アイスクリーム消費大国は、総じて乳製品全体の消費量も多い国です。
恒常的にカルシウム摂取不足である日本人にとっては、乳製品をもっと積極的に取り入れるようにしたほうがいいのかもしれません。
とはいえ、日本人の大人の食生活の中で、学校給食の時みたいに牛乳ガブガブ飲むことはなかなかできないですね。
一日一個のアイスクリームなら、ラクに楽しく続けられそうです。
あなたもぜひ、アイスクリームで美味しく骨粗鬆症予防、いかがですか?
アイスクリームってカルシュウム補給にええねんなぁ~
それに、結構カロリー高い食べもんやと思ってたけど、そうでもないんやね!