前回は、産まれてから初節句までのさまざまなイベントと和菓子との関わりについてご紹介いたしました。
(詳しくはこちら! 和菓子と子供の祝いごととの関係。風習をご存知ですか?)
産まれてから一年足らずの間に、和菓子と共にお祝いをする機会がとても多かったことに驚かせられましたよね。
今回は、その続き
お食い初め
から大人になるまでの節目、そして大人になってからのさまざまな行事と和菓子との関わりについてまとめました。
お食い初め 「赤飯」「紅白まんじゅう」
新生児は生後100日頃に乳歯が生え始めます。
この時期に
との願いを込めて一汁三菜を準備して食事をするまねをする儀式がお食い初めです。
これはなんと平安時代から行われていたといわれています。
このときにも、赤飯や紅白まんじゅうが準備されます。
七五三 「千歳飴」「鳥の子餅」「引菓子」「赤飯」
昔の写真をひっぱりだすと七五三で千歳飴を持ってあどけない表情で映っている自分の写真を発見することがあります。
男児は三歳と五歳
女児は三歳と七歳
の11月15日に氏神様にお参りをする行事です。
子供の健やかな成長を願い、晴れ着を着せてお宮参りをするのが一般的になっています。
千歳飴とは紅白に染められた棒状の飴で、鶴亀の絵がついた長い紙袋にいれられています。
昔は、今のように子供の生存率は高くなかったですからね。
細くて長い形にもその願いが現れていますよね。
入園・入学、卒業祝い 「紅白まんじゅう」「赤飯」
この辺りから、自分が祝ってもらった記憶があるという方も多いかもしれません。
- 幼稚園・保育園
- 小学校
- 中学校
- 高校
- 大学
または就職と人生の節目は、無事であったことを感謝しこれからの成長と幸せを願う日でもあります。
内祝いにはやはり
- 紅白まんじゅう
- 赤飯
が使われます。
結納・結婚の祝い・結婚式
成人式を飛ばして結婚になってしまいましたが、成人のお祝いのときももちろん和菓子が登場します。
紅白まんじゅうを頂いたりしますよね。
さて、人生の大きな節目、結婚のときにも和菓子は大活躍です。
結納のときには、結納品とともに慶事にふさわしい和菓子を持参するのがよいとされていますし、結婚式の引き菓子には金平糖が縁起物として人気です。
金平糖は長い時間をかけてじっくりと作られることから、
また見かけも華やかでかわいらしいことから、昔から結婚式のお供として親しまれているのです。
このほか
- お見舞いや快気祝い
- 新築
- 開業祝い
またお通夜や葬礼などさまざまな節目で和菓子が用いられます。
その時の気持ちを代弁するものとして和菓子は日本の文化としっかりと結びついていいます。
洋菓子が華やかでもてはやされている時代ですが、いざというときには日本の伝統を背負う和菓子が今でも大活躍しているのですね。
ホンマに和菓子は、日本の伝統文化やね!
これからも大切にしていきたいし、海外にも、和菓子の良さを伝えていきたいなぁ~