パソコンやスマホなどの普及とともに、ますます視力が低下している人々が増えている昨今です。
最近は、おしゃれメガネなんていうものが流行ったりして、以前ほどメガネは、かっこわるい、ダサイというイメージもなくなりましたが、
やっぱり、裸眼で颯爽と歩きたい!
そんな人も多いのでは、と、思います。
メガネの他にも、いろいろな矯正方法があったりしますが、なかでも、レーシック手術は、近視の手術のもっともポピュラーなものですね。
施術した人からお話を聞くと、とても快適だという感想がかえってきます。
ですが、いざ、というチャレンジ前の方々には、色々な不安があるようで・・・
トラブルの噂なども耳に入ったり、合併症、失明なんてことも?
そこで今回は、レーシック手術と手術後の症状や合併症についてご紹介します。
また、手術を受けられる基本的な条件や、手術医を選ぶ条件についてもご紹介していきます。
レーシック手術とは
眼の中の強いレンズ(2/3 の屈折を担う)である角膜の形状をレーザーによって変えることにより、屈折率を変化させてピントを合わせるといった手法の近視矯正手術です。
手術は、すべて方が受けられるわけではなく、適性の検査が事前に必要です。また、約10年で、再手術の必要があると言われています。
手術後に感じることがあるという症状
ハロー・グレア
これらの症状は、夜間に自覚するものです。
昼間の明るい時間は瞳孔は小さく、眼の中に入ってくる光は角膜のレーザーを照射した(矯正した)部分を通過して網膜に届くので正常に見えます。
瞳孔が大きい人の場合、夜間になるとさらに瞳孔が大きく開くために、角膜のレーザーを照射していない(矯正していない)部分を通過した光も、網膜に届いてしまうことがあるのです。
そのため、光がにじんで見えるたり、光がまぶしく見えるといった症状を自覚する場合があります。
特に、手術直後は手術前の見え方を脳が記憶していますので、ハロー・グレアを感じやすいのですが、徐々に慣れていくと言われています。
症状の出方には個人差がありますし、光に敏感であるかどうかも関係していると考えられています。
そのため、瞳孔がレーザーの範囲より大きくても全くこの症状が気にならない方もいらっしゃいます。
ハローとグレアの発生については、適応検査時に暗いところで瞳孔がどの程度大きく開くかを調べる検査を行うことで、リスクを予測することができます。
痛みや、異物感やしみる感じ、または、ショボショボ感を感じる。
手術直後の数時間(約三時間)は多くの方が異物感・しみる感じを自覚するそうです。
ですが、痛みを強く感じる方はほとんどいないということです。
異物感が強くても痛み止めを一回服用する程度で、ほぼ改善します。
二日目以降まで、症状が続くことはまれです。
ぼやける・かすむ
手術当日はある程度普通に生活できるほどの視力は出ますが、多くの方は霧の中で物を見ているようで、近くのものが見づらいなどという感想を持つようです。
大抵は翌朝にはなくなり、クリアな視界が得られるようになります。
充血
手術直後は手術によるものや麻酔、洗浄液による目の充血が起こるそうです。
これは時間とともによくなり、夜寝る前にはほぼ改善します。
場合によっては、手術時、マイクロケラトームの吸引により目の表面の毛細血管が切れて、結膜の下の内出血を生じることがあります。
目立つので、みなさん心配されますが、これ自体はとくに問題はなく、1週間ほどで消えるそうです。
乾き(ドライアイ)
レーシックの手術を受ける方の中には、ドライアイのためコンタクトレンズが合わないためという方もたくさんいらっしゃいます。
実はレーシックを受けた後、このドライアイがより強くなることがあります。手術後2~3ヶ月くらい、長い人では半年ほど目が乾燥しやすい状態になる場合があります。
原因は、手術の際に、、角膜にある神経を切ってしまうためと言われています。
そのため、この神経がつながる六カ月ほどドライアイが続く場合があるそうです。
この間は、場合によっては、人工涙液の点眼や、涙の排水孔に栓(涙点プラグ)をして涙をプールすることにより治療をするなどの、いろいろなドライアイの治療が必要になります。
視力が低下した気がする場合(見え方の質が低下したり、夜間・暗い所での視力低下がおこる)
手術後しばらくは新聞やパソコン画面、本などの近くの細かいものが見えにくくなったり、視力は1.5あるのに何かすっきり見えないと言う場合があります。
また、筆頭にあげたハロー・グレアもこの中にあえて入れましょう。
これらはコントラスト視感度などの視機能の低下によるものだと言われています。
レーシックの課題点の筆頭にあげられており、現在研究されている最中だそうです。
これらの問題点は、多くの人は半年ほどで改善しますが、最終的にも若干残ることもあるようです。
そのため、瞳孔が大きかったり、近視が強い場合は、このリスクの可能性を考慮に入れて、手術を熟考する必要があります。
とくに、夜に運転する職業などの人は手術を受けるかどうか、今一度、考え直す必要もありますね。
将来的には、レーザーの改良により、こういった問題もいずれ解決されると言われているそうです。
近視への戻り
手術後角膜の状態が落ち着いたころに、若干、近視へ戻る場合があるそうです。
それほど視力に影響しない程度らしいですが、中にはこの戻りが強く出て、術直後は良い視力であったものの、1ケ月経過したころより徐々に視力が低下する方もいるそうです。
ですが、これはだいたい3ヶ月で止まると言われています。
原因は、まだ完全には解明されていないようで、近視が強かったりドライアイが強い場合に多く認められるそうです。
視力の戻りが落ち着いた時点で、まだ角膜の厚みが十分安全なだけ残っている場合は追加の矯正が可能です。
そういった場合、追加後にさらに近視化することはほとんどありません。
合併症
合併症を引き起こした場合でも、重度のものはほとんどないようですが、なかには、手術をしても、矯正視力(コンタクト・メガネによる)が低下してしまったり、乱視を引き起こしてしまったり、感染症のひどいものになると、角膜移植をしなければならない場合もあるそうです。
レーシック手術を受けられる基本的な条件とは?
成人していること
まず、成人していること。
ですが、18歳以上の場合、保護者が同意であれば施術することもあります。
近視状態が安定していること
近視の状態が1年半以上安定していることが必要です。
最低でも、一年の安定が必要。
妊娠中や授乳中でないこと
妊娠していたり、授乳中でないことも大切です。
角膜の厚み
角膜の厚みがある程度、あることも大切です。
精神的に安定している
すごく神経質な方や、精神的に不安定な方は受けられません。
近視以外の病気にかかっていないこと
近視以外の目の病気にかかっていないことも重要です。
屈折値
屈折値が中程度以上の近視であることです。
乱視
乱視がほとんどないことも。
手術医を選ぶ条件って?
まずは、眼科の専門医であることです。
その医師の経歴やバックグラウンドが明確かということも重要です。
そして、手術前にしっかりと説明をしてくれて質問にも丁寧に答えてくれ、手術までの流れを不安のないように患者の気持ちに添ったものとして行われているかも大切ですよね。
手術室が清潔できちんと整備されており、検査を綿密に行ってくれるところ。
手術の実績数が多く、角膜移植、白内障、緑内障などの手術を多数経験している医師が理想的です。
つねに学会などに出向いて情報収集していて、あたらしい技術、よりよい方法を取り入れてくれるところもポイントです。
あとは、費用が明快で、執刀医がのちのちのフォローにもあたってくださると、完璧です。
メリットもたくさんある、すばらしいレーシック手術ですが、軽い気持ちで手術に臨んで良いものでは、けっしてないようです。
リスクについても、重々承知した上で、自分の体質を知った上で、しっかりとした安心できる医師にかかる必要がありますね。
すっきりかろやか裸眼の開放感を選ぶか、気持ちを切り替えてメガネのおしゃれを楽しむかはあなた次第!です。
え!?レーシック手術って受けれへん人も居るんかいな。
知らんかったわぁ~
でも、裸眼のほうが色々便利やんなぁ~