梅雨を迎え、じめじめと過ごしにくい毎日が続きます。
精神的にもうつうつとしやすい時期ですが、健康面にも十分に気を付けて欲しいのがこの季節。
近年、通称
カビ肺炎
といわれる夏型過敏性肺炎が増えてきています。
このカビ肺炎、慢性化すれば死に至る可能性もある病気ですが夏カゼと勘違いされやすいので注意が必要です。
夏型過敏性肺炎(カビ肺炎)って何?!
梅雨以降の高温多湿の季節に症状がでます。
トリコスポロン・クタネウムというカビを吸い込むことによって肺の中でアレルギー反応がおきてしまうことにより発病します。
カビが減ると症状も治まりますが、また翌年の5月頃、カビがでる時期になると同じ症状が出始めます。
治療や対策をしなかった場合、このサイクルを繰り返し、慢性化していきます。
慢性化してしまうと肺が硬くなっていき死に至る場合もある恐ろしい病気です。
人から人にうつることはありません。
主に30代〜50代に発病しやすいといわれています。
夏型過敏性肺炎(カビ肺炎)の症状は?
梅雨の時期から夏にかけてカビがでやすい時期に、以下の症状がみられます。
- 咳や痰がでる
- 微熱がでる
- 悪寒がする
- 頭痛
- 全身の倦怠感
- 体重減少
- 咳、痰がでる
- 呼吸困難
初期症状は夏カゼと勘違いされるほど軽い場合があります。
また、
- カビがない場所に行く
- カビの時期をすぎる
と症状が一時的によくなるなどの特徴をもちます。
しかし、再びトリコスポロンを吸い込むようなカビがある環境に行くと再び症状が再発します。
夏型過敏性肺炎(カビ肺炎)の原因は?
カビの一種であるトリコスポロンが原因となります。
このトリコスポロンは、
- 風呂場
- 脱衣所
- 台所
などの高温多湿になる場所に多く発生します。
また、エアコンや加湿器の内部のカビがエアコンや加湿器を使うことによって部屋中に飛ばされてしまうことも原因になります。
天井や押し入れ、家具のスキマなどの目立たない場所で繁殖する隠れカビにも注意が必要です。
症状が穏やかな人ほど危険?!
この夏型過敏性肺炎は、ウイルスや細菌などの感染性肺炎のような高熱がでにくく軽い咳だけの場合もあるので注意が必要です。
軽い咳を我慢し続けていたり、市販の薬でゴマかしていると次第に慢性化し肺の粘膜が厚くなってしまい、呼吸機能全体が低下してしまう危険性もあります。
症状が
であるというのが怖いですね。
30代から50代という一番忙しい年代、自分の体に目を向けることを忘れがちな年代に多く発病するというのも心配ですよね。
咳が続く場合、夏カゼだと軽く考えずにいつ咳がよくでるのかなどを観察して、カビ肺炎の可能性があればすぐに病院へ行く必要がありそうですね。
症状を見てたら、ほんまに夏風邪と勘違いしそうやなぁ~
症状が長引いたり、何度も再発するようなら病院に行って見てもらったほうがええな!