選挙行く? 行かない?
君たちの意見を聞くよ
改正公職選挙法が2015年6月17日に成立しました。これにより18歳、19歳が選挙権を持てるようになったのです。
選挙権の年齢引き下げは1945年に行われた「25歳以上」から「20歳以上」以来じつに70年ぶり。
この報道後、テレビやネットのニュースサイトは、18歳選挙権に関するニュースで賑わっています。
あるニュースサイトで現役高校生にインタビューを行っている記事がありました。
など、おおむね前向きな意見が多いように思えました。
選挙というと、どうしても難しく考えてしまいがち。これは比較的投票率が高いといわれている高齢者であっても同じことです。
日本は民主主義国家です。みんなでよく意見を出し合って、運営していこうというスタンスです。
国民おのおのが自分の意志を反映させる方法として、選挙が有ります。
だから、選挙権を持つということは、
「日本を運営していくにあたり、あなたの意見を聞きますよ」
と認めてもらったことと同じなのです。
政治とは家族会議と同じこと
選挙権を得ることになった18歳のみなさん。選挙に行きましょう。
とはいうものの、政治ってなかなかとっつきにくいものです。それは認めます。
そこですこし角度を変えて考えてみましょう。
政治って新車の購入と同じことかもしれません。
あなたが4人家族の長男だとします。お父さんとお母さん、妹と暮らしています。
このたび、自家用車が古くなってきたので、新車に買い換えることになりました。
父「父さんは電気自動車がいいと思うんだ」
母「電気自動車は経済的よね、お母さんもそれがいいと思うわ」
妹「あたしは、カワイイ車がいい。色は絶対ピンクね」
両親は電気自動車に賛成のようです。
妹は免許を持っていないこともあって、正直あまり興味がない様子。
最近免許をとったばかりのあなたは、現状では充電スポットが意外に少ないという電気自動車のデメリットが気になります。
そのため、ハイブリッド車のほうががいいと思うのです。
長男「電気自動車は充電スポットがまだまだ少ないので、現状では実用的じゃないと思うんだ。ハイブリッド車はどうだろう? 電気とエンジンを使い分ければかなり経済的だよ」
父「なるほど、それも一理あるなあ」
母「経済的ならハイブリッドもいいわねえ」
妹「よくわかんないけど、それでいいんじゃん。でも色は絶対ピンクね」
この例のなかでのあなたの発言が、政治に参加するということであり、投票するということになります。
電気自動車を購入する結果となってしまっても、発言したことは無駄にはなりません。
興味ある分野をつくり、徐々に視野を広げていく
政治についての知識を豊かにすることは、一朝一夕では難しい。
まずは身近なところから、興味のある分野をつくってそこから少しずつ視野を広げていきましょう。通学のために最寄り駅の駐輪場を利用しているのであれば、
など、身近なことに疑問をもってみましょう。疑問を持つことで、視野が広がる効果が期待できます。
これを積み重ねることによって、政治に対して自分の意見を持つことができます。
選挙演説を聞いて、「それはちょっと違うんじゃないかなあ」と思えれば、後はその考えを投票に反映させればいいのです。
あなたたちが積極的に発言すれば、政治を動かしている人たちも必ず耳を傾けてくれるはず。これって素晴らしいことだと思いませんか?
「これからの日本を誰が支えていくのか」って、そりゃ若者たちだもんね。
まずは身近なことに疑問をもつ癖をつけよう!