日本のこと

「島根も鳥取も違いを出すのに必死!両県のユニーク?キャンペーン」

Written by Gao

よく間違えられる島根と鳥取

テストでのミス続発

小学生の時、都道府県名テストというのをやったことがあるはずです。その時、必ずいたはずです。

「鳥取」「島根」を書き間違える人が。

それは果たして、位置はわかっているけど文字が似ているから、文字を間違えただけなのか。それとも、そもそも位置がわからなくなってしまったのか。あるいは、鳥取と島根はどちらでも良いというシステムだと思っているのか……。

大人だって間違える

大人になっても間違える人は多いようです。間違えるのは一般人だけではありません。本を読んでいても間違えられていることがあります。

こんなに間違えられるのは、文字のせいだけじゃないはず。特徴をしっかりと認識してもらえてないから間違えられるのでしょう。例えば、文字が似ている

  • 福井県と福岡県
  • 山形県と山口県

を間違える人はいないはずです。

今回は、間違えられやすい島根と鳥取のために、それぞれの県が取り組んでいるPRを紹介して、みなさんに両県の特徴をしっかりとつかんでもらおうと思います。



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冬は蟹取県に改名する鳥取県

鳥取のダジャレ知事

「スタバはないが砂場はある」

というダジャレは一度くらい聞いたことのある人も多いはず。

ほかに

「ドンキはないがのんきに暮らせる」

とか

「砂丘とかサンキュー」

など鳥取にまつわるダジャレは多数あります。

これらが1人の公務員によるものだと知っていましたか?実は鳥取県をPRするために、1人の公務員がダジャレを積極的に世に送り出しています。

公務員がこういう洒落たことをするなんて、ちょっと意外ですよね。

なんとこの公務員は鳥取県知事その人なのです。最初はダジャレを言うようなキャラクターではなかったのですが、スタバがないという報道のとき、「スタバはないが砂場はある」というダジャレが全国に取り上げられて以降、ダジャレを言うようになり、ダジャレ知事として知られるようになりました。

2015年にはダジャレカレンダーが発売されたほどです。


鳥取県の改名キャンペーン

このダジャレ知事が、ダジャレの知識(?)を活かして始めたのが、

「鳥取県は蟹取県に改名します」

という、香川県のうどん県を思わせるキャンペーンです。このキャンペーンは鳥取県が蟹の漁獲量日本一であることを全国に知ってもらうことが目的でした。

そして、朝ドラであった「ウェルカメ」を思わせる「ウェルカニ」を合言葉に、このキャンペーンは2年目を迎えています。

これからは鳥取県は蟹取県で覚えましょう。これなら文字で島根県と間違える心配はありません。

自虐ネタで盛り上がる島根県

あえての自虐ネタでPR

一方、島根県では「秘密結社鷹の爪」で知られる蛙男商会が島根県にあることから、発想の斜め上をいくPRキャンペーンを、蛙男商会が繰り広げています。

一時期、ネット上でも話題になったのが「島根は鳥取の左」Tシャツキャンペーンでしょう。あえてライバルである「鳥取」の名前を出して、それのおまけのような言い方で、位置を覚えてもらう方法には脱帽です。

確かに、「島根って左だっけ右だっけ」という悩み方をすることが多いはずです。実は消費者目線にたった賢いPRキャンペーンだったのではないでしょうか。

大好評の島根自虐カレンダー

こうしたちょっと自虐っぽいキャンペーンは今も蛙男商会が展開しています。毎年「島根自虐カレンダー」を発売しており、人気を博しています。

ちなみに、2016年のテーマは

「島根都構想」

だそうです。

「私立大学がない」

というドストレートな自虐ネタが一枚目を飾っており、おもわず笑いが漏れてしまうカレンダーです。

知名度的には島根県が勝利?

さて、今回紹介したように、実は独自のキャンペーンをしている島根・鳥取の両県でしたが、キャンペーンの結果がどうなったのか見るために、観光入込客数を見てみましょう。平成26年の鳥取県の県外からの観光入込客数は、およそ1,300万人であるのに対して、島根県はおよそ1,000万人です。

観光客だけでみると、今のところPR合戦では鳥取の勝利のようです。とはいえ、島根県もエグザイルをメインビジュアルにつかった「島根には本物がある」というかなり強気なキャンペーンを展開中です。今後、島根・鳥取のポジション争いがどうなるのか要注目です。

まさケロンのひとこと

10年後には両県ともすんごい観光地になってたりしてね~。

masakeron-love


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筆者情報

Gao

三十路を前にしてフリーライターとして独立。収入は少ないながらも、やりがいのある仕事に囲まれて充実感のある日々を送っています。趣味は読書とランニングすること。