「メープルシロップが赤ちゃんにも安全」
ってご存じでしたか?
「蜂蜜」とよく似ているので勘違いされていますが、メープルシロップは赤ちゃんにとても安全な甘味料です。
メープルシロップと蜂蜜の違い
メープルシロップ
「サトウカエデ」の樹液を煮詰めて作る、無添加の甘味料。
蜂蜜
「ミツバチ」が花から採取した花の蜜を巣の中で加工、貯蔵したもの。蜂が花から採集したものと、成分的には全く違います。
赤ちゃんに絶対食べさせてはいけない蜂蜜
ボツリヌス菌を含んでいるかもしれない蜂蜜
一歳前の赤ちゃんに絶対に蜂蜜を与えてはいけません。理由は、「ボツリヌス菌」です。ボツリヌス菌は土壌の中で育ちます。そこで生えた植物はボツリヌス菌に汚染され、当然、そこで咲いた花の蜜にもボツリヌス菌が含まれています。
乳児ボツリヌス症とは
一歳未満の赤ちゃんがボツリヌス菌を含んだ蜂蜜を食べると、まだ消化器官が未発達なため、ボツリヌス菌を消化できません。その結果、乳児ボツリヌス症を発症することがあります。体に力が入らなくなり、呼吸ができなくなったりと、命に関わることが多く、「大変危険」です。
赤ちゃんに安全なメープルシロップ
メープルシロップは作られる過程で煮詰められますので、中のばい菌や雑菌は「殺菌」されます。また、カナダ産のメープルシロップは、国や自治体が土壌と木を厳しく管理しています。農薬や除草剤などは使われていません。
出荷の際も、商品の品質の管理が徹底されています。安全な土壌で育ち、しっかりと品質をチェックされたメープルシロップは、安心してお子さんに与えることができますね。
栄養がたっぷりのメープルシロップ
次のグラフをご覧ください。
- メープルシロップ
- 蜂蜜
- 砂糖
が、100グラムあたり含んでいるカルシウムと、カリウムとマグネシウムの量です。
メープルシロップは、「カルシウムとカリウムがとても豊富」なことがわかります。
子供に不足している栄養素
カルシウムやカリウムは「子供に足りない栄養素」です。逆に、摂り過ぎているのが「塩分」です。カルシウムは骨や歯の成長に必要ですし、カリウムは余分な塩分を排出してくれます。
赤ちゃんだけではなく、子どもの食事にメープルシロップを取り入れると、健やかな成長を手助けしてくれます。
メープルシロップの使い方
「普段のお料理のお砂糖やみりんをメープルシロップに置き換えるだけ」です。メープルシロップは上品な味で、和食にもびっくりするほど合います!
お料理をしていても、素材に混ざりやすいですし、冷蔵庫に入れておくと、とても長もちするので、お母さんにもうれしい甘味料です。
赤ちゃんとメープルシロップのQ&A
Q:何歳からあげていいの?
A:生後10ヵ月前後からです。
Q:どうやって食べさせるの?
A:お料理に入れて食べさせます。スプーンなどで直接食べさせるのは避けましょう。
Q:どのメープルシロップがいいの?
A:カナダ産のものが安全でおすすめです。「オーガニック」と書かれているものを選びましょう。メープルシロップは類似品もありますので、購入の際には、生産国、成分表をしっかり確認してください。
赤ちゃんにメープルシロップをあげるときに注意したいこと
肥満や虫歯
いくら栄養がたっぷりといっても、メープルシロップは甘味料です。与えすぎると、肥満や虫歯の原因になります。
偏食
赤ちゃんは甘いものが大好きです。メープルシロップばかり与えると、メープルシロップで作ったものしか食べなくなりますので気を付けてくださいね。
赤ちゃんのためのメープルシロップのレシピ
離乳食を作るときは、調味料がほとんど使えません。そんな大変な離乳食作りに、メープルシロップは心強い味方です!料理レシピのコミュニティサイト、クックパッドで、
「メープルシロップ 一歳」
で検索すると、たくさんのレシピがヒットします。
一歳の赤ちゃんでも食べられるバースデーケーキがあって、お母さん達の愛情と熱意が伝わってきます。
赤ちゃんだけではなく、ご家族でおいしくて健康なメープルシロップを楽しんでくださいね!
注意したいのが、メープルシロップはハチミツと違ってカビが発生しやすいってところ!常温での保存は避けて、冷蔵庫に入れよう!