春や秋には、食欲が溢れ出てきます。それでついつい太ってしまったという人もいるのではないでしょうか。とはいえ、食欲は、人間の基本的な欲求の1つですので、食べたい物を我慢するのは、ストレスのもとになります。そして、ストレスから食べてしまうという悪循環にも陥りがち。
そこで今回はなぜ春秋には、食欲が出てきてしまうのかということを理解してもらった後に、食欲そのものを抑える食べ物を紹介します。食べ物で食欲を抑えてダイエットするなんて矛盾しいているようですが、例えば、
10の食欲を、10の食べ物で満たす
のではなく、
5の食べ物で満たす
というようなイメージだと思ってください。
なぜ春秋には食欲が出てくるのか?
寒暖差のストレス
春秋の食欲の原因の第一には、急に寒くなったり暑くなったりを気候が繰り返すことにより、自律神経がストレスを感じ取り、防御反応として、食べ物を蓄えようとすることがあります。いわゆる自律神経の乱れ、というやつです。そのため、いかに食べ物で自律神経を整えるかということが重要になってきます。
食べ物以外でも自律神経は整えることができます。1番重要なのは、季節の変り目に、規則正しい生活習慣を送ることです。基本は、早寝早起き。日の長さが顕著に変わる時期なので、遅く起きてしまったり、遅くまで寝なかったリしてしまいますが、そうならないように注意しましょう。
早寝早起きは、自律神経を整えるだけでなく、早起きすることで朝食をしっかり食べられますし、早寝することで夜食を防ぐことができます。
食欲を刺激するイベントごと
春や秋には、食欲を刺激するイベントが多いため、ついつい外食で食べすぎてしまうことが考えられます。秋は、「秋の味覚フェア」とか、最近流行りの「オクトーバーフェスト」など誘惑が盛りだくさんです。春は、歓送迎会といった行事が盛りだくさんですし、ニューオープンの文字にひかれて外食してしまう人も多いのではないでしょうか。
こうした誘惑に耐える必要はありませんが、自然と抑えられるように、次の項目で紹介するような食べ物をしっかりとおさえておきましょう。たとえば、歓送迎会の前には、食欲を抑える食べ物を食べておくなどしておけば、目の前に並べられた食べ物を無節操に食べてしまうということは避けられるはずです。
食欲を抑える食べ物
大豆
大豆は女性ホルモンに影響を与えるイソフラボンの美容効果のイメージが大きいですが、イソフラボンは、自律神経の乱れにも効果があります。特に、ぐっすり眠れるようにしてくれる効果が期待されるので、早寝早起きの習慣をつけるうえで大きな味方になります。
加えて、大豆に含まれる大豆サポニンという成分は、満腹中枢を刺激してくれます。そのため、ちょっとの量でも満腹感を演出してくれるのです。食事の前には、大豆や豆腐・納豆などの加工食品を食べるようにしたらよいでしょう。宴会前には、食事は難しいでしょうが、豆乳を飲むことをすすめます。アルコールの吸収も穏やかになるので、悪酔いも防げます。
バナナ
バナナに豊富に含まれているトリプトファンは、幸福物質とよばれるセロトニンの原料です。そのため、バナナを食べることによって、セロトニンがストレスを和らげてくれることが期待されるので、自律神経を整えることに役立つといえます。
なお、セロトニンを分泌させるには、
- 「日光を浴びる」
- 「適度に体を動かす」
ということが大事になってきますので、
「朝起きたらバナナを食べて、散歩する」
などの習慣をつけるとより効果的だといえるでしょう。
かつお節
かつお節に含まれているヒスチジンという物質は、脳内でヒスタミンという物質に変わり、「これ以上食べなくてもよい」という信号を送るということがわかっています。そのため、かつお節は食欲を抑えるために役立つ食べ物なのです。
かつお節は、薄くて、バッグのなかにも簡単に入るので、宴会前に、ちょっと席を外して、さらさらっと食べることも可能です。ちょっと見た目はよくないので、人目を忍ぶ必要がありますけれども。ただ、一回十数円で食欲を抑えられるのなら、安いものです。
食欲を抑えることのできる手軽な食べ物を3つ紹介しました。どれも、気軽に手に入れられるものばかりです。ただ、こうした食べ物に頼るだけでなく、暴飲暴食のもととなる自律神経の乱れを整えるには規則正しい生活習慣が基本だということを、最後に強調しておきます。
バナナを食べてから散歩するか、バナナを食べながら散歩するか、どうしよっかな~。