6月生まれ 占い 暦・カレンダー

季節の暦が宿す力/6月生まれの運勢を決める5月のエレメント

Written by すずき大和

日本には、暦の上の季節と、実感として感じる季節、ふたつの異なる季節感があります。

天気予報を出す気象庁では、基本的にこんな感じで季節を分けています。

: 3・4・5月
: 6・7・8月
: 9・10・11月
: 12・1・2月

冷暖房の使い方や、着る服の選び方など、春・夏・秋・冬のそれぞれの仕様での生活イメージからすると、妥当な季節感かもしれません。

“暦の上の季節”

の“暦”というのは、江戸時代以前の太陽太陰暦(旧暦)の太陽暦の部分、

「季節の暦」

といわれる日本独自のカレンダーのことです。代表的なものは、古代中国ルーツの

「二十四節気(にじゅうしせっき)」

と呼ばれているもので、他の季節の暦共々、今もなお受け継がれています。

ところで、日本人は世界でも無類の占い好きな国民として知られています。

血液型占いや星座占いなどの人気占いの勢いに押され気味ですが、

「生まれ月の占い」

も、地味ながら長く支持されている占いのひとつです。

この生まれ月占いの多くは、東洋の季節の暦に働いているスピリチュアルなパワーの影響を読み解くことで占っています。



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季節にどうやって線を引くのか

気温の感覚と季節

気象庁の季節分けは、“気温”の変化が判断基準の大きな部分を占めます。最も寒さ厳しいのは1月終わりから2月初旬なので、1月が冬の真ん中にきます。最も暑さ厳しいのは7月後半から8月半ばなので、7月が夏の真ん中です。

二十四節気は、“太陽の角度”に準じた暦です。

太陽が最も南に来る「夏至」が夏の真ん中です。最も北に来る「冬至」が冬の真ん中、春と秋の真ん中は、「春分」と「秋分」になります。

真ん中と真ん中の中間に、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」があり、それぞれの季節の始まりとしています。

季節の暦では、気象庁の季節分けより、ほぼ1か月から1か月半はやい季節替わりになります。太陽の角度、つまり“日照時間”の最大・最小の日より、最高気温・最低気温の日は遅れてくるので、体感で感じるものよりちょっと先取りした季節感になっています。

節月

二十四節気では、12の「節(せつ)」期間(節気)と12の「中(ちゅう)」期間(中気)が交互にきます。節から節までの約29日間を1か月として月が定めてあります。

月齢を元にした旧暦とも、現在の太陽暦の日付とも違う月のひとつひとつを

「節月(せつげつ)」

といいます。立春から啓蟄までは“節月の1月”になります。

季節の暦と運勢

陰陽五行思想

古代中国では、世界に影響を与えている目に見えない力の解釈について、

「陰陽五行」

という思想がありました。相対性理論も地動説もなかった大昔は、科学に変わって政治や経済を律していた社会の基本摂理みたいなものでした。

陰陽五行思想では、世界を構成する元素(エレメント)が5つあると考えています。

  • 「木(もく)」
  • 「火(か)」
  • 「土(ど)」
  • 「金(ごん)」
  • 「水(すい)」

万物や事象はいずれかのエレメントの力の影響を受けています。時も方角も場所も、何でも対応するエレメントがありました。

四季にも木・火・金・水の4つのエレメントが割り振られ、季節と季節の変わり目は土のエレメントの力が働いているとされました。

生まれ月と陰陽五行

節月にも四季のエレメントが対応しています。

例えば夏は4月から6月ですが、4月(初夏)と5月(盛夏)は、夏のエレメント“火”の力が働いています。季節の境目を含む6月(晩夏)は“土”の力の月です。

が、節月の月は、カレンダーの月とはちょっとズレています。

例えば6月の場合、今の暦とほぼ重なる節月は、6月6日頃の「芒種(ぼうしゅ)」から7月7日頃の「小暑(しょうしょ)」の前日までにあたる5月(盛夏)で、“火”の力の働いている月です。

6月生まれの人の占いは、陰陽五行の“盛夏の火”に影響された性格、とされています。

解説するとこんな感じ。

“真夏の火は強い陽の気を持っています。北半球では生物たちが活動的になる時期であり、快活で冒険心や行動力に富みます。楽観的でくよくよしない、それでいて負けず嫌いな性格です。知的で弁もたち、頼りにされる存在になりますが、感情の起伏も大きく、熱しやすく冷めやすい所もあります。”

これを間違えて節月6月のエレメント“晩夏の土”で占ってしまうと、快活で目立つ活躍をする盛夏の火の性格とは反対の、

“地道で柔軟、優しい反面大胆さに欠けて目立たないタイプ”

となってしまいます。

カオスな占いにご注意ください

では、6月1~5日生まれの人は、節月では4月のエレメント“礼を司る火”の月になるので、性格占いもそっちの影響なのか?といわれると、何ともいえません。

サイトによっては、「6月生まれの性格」として4月と5月のエレメントの性格を並べて箇条書きにしているものもあるし、中には西洋占星術の双子座とかに座の性格要素も併記してあるものもありました。

いろいろたくさん書いてあると、どれかが当てはまるような気にもなります。血液型占いのブームが終わる直前も、だいぶカオス状態になっていました。ほどほどにシンプルでわかりやすい占いを選んで楽しんでくださいませ。

まさケロンのひとこと

占いは条件がぴたっと合わないとおかしなことになっちゃったりすると。
月の占いもけっこう難しいね~!

masakeron-surprised


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。