成人病は生活習慣病ともいい、かたよった生活をおくる事によりかかってしまう病気です。以前ご紹介した
の他にも、『糖尿病』、『脳卒中』などがあります。
今回は、この成人病の中から痛風の初期症状と防ぎ方について書いていきたいと思います。
はじめに
痛風について抑えておきましょう
痛風とは、血液中の尿酸が関節に溜まり結晶化し、そこから痛みが生じるという病気です。この痛みは、風が当たると針で刺されたような痛みが走る、というほどの激痛だといわれています。
尿酸は、食べ物に含まれているプリン体を分解した時に出来るもので、細胞を分解する際にも出来る副産物です。
痛風になるまでの過程としては、以下のとおりです。
- 食べ物からプリン体を摂取する
- 体内でプリン体が分解されて尿酸が出来る
- 排尿によって尿酸が体外に排出されるが、排出されなかった分が血液中に戻る
- 血液中の尿酸濃度が高い状態で時間が経つと、尿酸が結晶化する
- 白血球が結晶化した尿酸を異物と判断し排除しようとする
- 炎症が起こる
- 痛みとなる
こういった過程で、痛風となります。男性は女性に比べ、血中に含まれる尿酸が多いので、男性の痛風患者のほうが多いです。
痛風の原因
痛風は、別名『贅沢病』ともいわれていて、贅沢な生活をおくるとことで発病すると言われています。
つまり、暴飲暴食が痛風の原因の一つなのです。かたよった食生活が尿酸値を高くしてしまうことにつながります。他にも、運動不足やストレスなどが痛風の原因としてあげられます。
運動不足は、関節に尿酸がたまりやすくなってしまいます。ストレスは、プリン体の代謝を活発化させてしまうため、血液中の尿酸値が上がってしまいます。
原因のまとめ
- 暴飲暴食(お酒の飲み過ぎ)
- かたよった食生活
- 運動不足
- ストレス
痛風の初期症状
以下に示すのが痛風の初期症状です。
- 針で刺されたような激しい痛みが起きる
- 関節が赤く腫れあがり、その部分が熱を持つ
- 39度ぐらいの発熱
この症状は、時間が経つとすぐに収まります。ですが、この症状は繰り返し起こるのです。
初期症状が出ているのにほっておくと、更にひどくなり、慢性化痛風となります。こうなってしまうと、関節だけでなく、皮膚や臓器に尿酸が集まってしまうのです。腎臓に尿酸が集まることによって、少しずつ腎臓が破壊されていき腎障害が起こります。
なので、少しでも自分の体に違和感を感じたら、すぐに病院へ行くことをおすすめします。
痛風を防ぐためには
痛風を防ぐためには、血液中の尿酸値を下げなければなりません。お酒を飲んで尿酸値を逆に上げてしまうなんてもってのほかです。尿酸値を下げるためには、まず食生活を良くする必要があります。
尿酸値を下げる食べ物は以下のとおりです。
- 海藻類:わかめ、ひじき、昆布
- 野菜類:ほうれん草、ごぼう、人参
- 芋類:里芋、さつまいも、じゃがいも
- 果物類:メロン、バナナ、グレープフルーツ
などが尿酸値を下げる効果がある食べ物です。この食べ物を、なるべく毎日食べるよう心がける事により痛風の予防となります。
また、出来れば毎日『有酸素運動』を行うことにより尿酸値を下げる事もできます。しかし、「はあはあ」「ぜいぜい」と息切れするような激しい運動だと、逆効果になり尿酸値が上がってしまうので要注意です。
痛風を防ぐには、上記の食べ物をしっかり食べ、適度な運動を毎日することが大切です。そして、この痛風予防は他の成人病を防ぐことにもつながるので、試してみてはいかがでしょうか。
痛風とかめっちゃ痛そうやん
でも大好きなお酒飲んだらいかんってのはつらいなぁ~
頑張ってほうれん草ぎょうさん食べよ!