夏本番の7月。
京都では、日本三大祭りのひとつでもある
祇園祭
が始まります。
この祇園祭、なんと7月一ヶ月間にわたって開催されるというかなり長い祭りです。
そのなかでも
- 宵山(よいやま)
- 山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)
- 神輿渡卸(みこしとぎょ)
などは見どころとして特に人気を集めています。
山鉾のうち29基は重要有形民族文化財にもなっていています。
美術工芸品で装飾された山鉾が公道を練り歩く山鉾巡業は芸術性の高さから
動く美術館
ともいわれていますよね。
一度は見に行きたい京都「祇園祭」。
今回はそんな「祇園祭」を特集してみました。
「祇園祭」の歴史
日本人のみならず世界中の人を惹き付けてやまない京都。
そんな京都で毎年開催される「祇園祭」もまた歴史の重みを感じる祭りとなっています。
祇園祭の始まり
平安京でたびたび疫病が流行し亡くなる人が後を立たないために疫病退散を祈願した祇園御霊会(ごりょうえ)が始まりだといわれています。
鴨長明の方丈記によると野垂れ死にした人の亡がらで鴨川がせき止められるほどの惨事だったとか。
当時の人々は祟りや疫病の恐怖に恐れ、怯え続けました。
西暦863年には、仏教経典の読経などを行う御霊会が行われましたが疫病の流行は止まらず広がる一方です。
ついに西暦869年、平安京の国の数である66本の鉾を立て悪霊を集め払い、祇園天神とも称されていた祇園社に神輿三基を送りました。
御霊を鎮めるために祀り、疫病神を鎮め退散させるために
- 神輿
- 神楽
- 田楽
- 山鉾
を出して市中を練り歩いて鎮祭するようになります。
これが御霊会の始まり、つまり現在の「祇園祭」の始まりです。
祭の壮大さから当時の人々の恐れや必死さが伝わってきますよね。
が祇園祭のはじまりだったのですね。
1100年余の歴史を誇る「祇園祭」
平安京の時代から実に1100年余の歴史を持つ祇園祭。
その壮大さと歴史の長さ、そして祭りの期間の長さは世界でも有数だといわれています。
応仁の乱や第二次世界大戦などで一時的な中断はあったものの、その度に祇園八坂神社の氏子をはじめ、京都の人々の熱い思いによって再開されてきました。
これまでにもいくつかの有名な祭りを特集してきましたが、それぞれに昔の人々の切なる願いやその地域ならではの風習、伝統が息づいているように感じます。
日本人は祭り好きだとよく言われますが、祭りはご先祖様から代々受け継がれてきたとてもわかりやすい文化です。
長い歴史の中で多くの人の思いが込められてきて現在の、今年のお祭りが成り立っているのでしょう。
歴史を知ってから祭りをみる、あるいは参加するとまた違った目で祭りを楽しむことができますね。
夏といえば祭!
祭って夏の季節を感じるにはうってつけのイベントやと思うで。
みんなも是非参加しいやぁ~