そろそろテレワーク移住考えてみる?
都心から人がいなくなる
2021年に公表された総務省の人口移動報告によると、東京二十三区にて、転出者の数が転入者を上回ったそうです。この結果は東京から人が減ったことを意味します。
東京といえば日本の首都。政治、経済の中心として全国の大都市の中で最も重要な役割を担っています。そのなかでも要といえる二十三区の人口が減少しているというのです。
いうまでもなく、「テレワーク」が関係しています。
新様式として普及してきた感のあるテレワーク。環境さえあれば、わざわざ会社にいかなくても仕事ができますから、これまで通勤に時間や労力をかけてきたビジネスパーソンにとって革命ともいえるでしょう。
当初は戸惑いもありましたが、社会の機能として市民権を得ると、これに伴って様々な変化が起きました。
そのひとつが俗にいう「テレワーク移住」です。テレワークのおかげで通勤の距離が重要でなくなってきます。
これまでは通勤圏内で生活するのが一般的でした。勤務先から離れた場所に住むと通勤が大変になりますから、可能な限り近くで物件を探すのはとても重要な要素だったのです。
移住のメリット
しかしテレワークのおかげで、通勤圏内という呪縛から開放されると、家賃などのコストが比較的低い、近隣の
- 神奈川
- 埼玉
- 千葉
などに移住する人が増えてきました。今回の総務省の報告はそれが反映されたということになります。
これまで都心に住んでいたときよりコストが低くなったり、また同等の家賃で少し大きめの物件に住むことができたりと、メリットも大きいようです。さらに受け入れ先である近隣の県にも恩恵があります。転入が増えることで地域の活性化につながるからです。
地方移住に関しては、政府が「支援金」を支給しています。支給を受けるためには条件を満たしていなければならないため、すべてのケースで支援金がもらえるわけではありませんが、利用できれば移住のハードルが低くなります。
後悔しないため
意外に大きいデメリット
テレワーク移住にも「デメリット」はあります。
テレワーク移住に限った話ではないですが、住む場所が変るということは、環境が変わるということになるので、これまで普通にできていたことが、できなくなってしまうなどという可能性があるのです。
- 以前は繁華街に近かったため、徒歩でも困ることはなかったけれど、移住先は繁華街まで距離があるため、自動車が必需品になる。
- これまでは、ごみの分別に対して厳しくなかったが、引っ越してからは、きちんと分別しないと引き取ってもらえなくなった。
- 引っ越し先は町内会などの地域活動が盛んで、月一回かならず近所の公園の掃除を行う。これに参加しないとちょっと気まずい。
- 移住先は丘に囲まれているせいか、通信が不安定でスマートホンの通話やネットの接続が上手くいかないことが多くなってしまった。
デメリットを回避する
これらのデメリットは実際に生活を始めてみないと分からないため、事前回避が非常に困難です。また気付いたとしても、改善が難しいのでストレスの原因にもなりがちです。
対処法としては、ウイークリーマンションなどを借りて、「仮住まいをしてみる」というのも有効です。
また誘致に積極的な自治体は、転入希望者に宿泊先などを提供し、一か月程度の「生活体験」を行っています。これらを利用すれば、デメリットを最小限に抑えることも出来るのではないでしょうか。
これまで当たり前だと思われていた、通勤という行動が(職種にもよると思いますが)必ずしも必要ではなくなりました。これは大きな変化です。都心を離れ、静かな環境に身を置いて、余裕ができた時間を自分のために使う。素晴らしい選択肢だと思います。
「通勤」が過去のものになるのもそう遠い未来のことではないのかもしれません。
まさケロンも田舎でお花育てながら仕事してみたいな~。テレワークがもっと普及するとそっちのビジネスも普及しそうでいいよね!