納豆をお勧めします。が…
これさえなければ
日本が世界に誇る発酵食品「納豆」は、多くの健康効果が期待できるスーパーフードとして知られています。
ざっと挙げただけでも、血液サラサラ効果、免疫力アップ、アンチエイジング、骨を丈夫にするなどの効果があるそうです。さらには、がん予防の効果があるのではないかとする専門家もいます。
ただ、残念なことに、誰もが気軽に食べられる食品ではありません。クセがあるので、苦手な人も多いことでしょう。
納豆の敷居を高くしているのは、あの匂いと「ネバネバ」です。特にネバネバは、食べていると糸を引くし、食器も汚れてしまいます。ネバネバこそ、納豆の納豆たるゆえん、なのですから仕方がないことなのですが、出来れば避けたい。
納豆を箸でつまんだ時に発生する「糸引き」。あれさえなければ、ハードルも下がるのではないでしょうか。
そこで今回は、納豆の糸引きを緩和させる方法についていろいろと試した結果を見ていきたいと思います。具体的には、納豆の糸引きを効果的に「切る方法」を考えていきましょう。
糸引きをスパッと切ってくれるのは…
実験開始
あのヌラーッと伸びる「糸」はどうすれば効果的に切ることができるのか。
今回その材料として、
- 「水」
- 「お湯」
- 「味噌汁」
- 「酢」
の四つを用意しました。実験の方法について説明します。
市販されている納豆を添付のたれ、からしを投入し、普通に混ぜます。五十回ぐらい混ぜました。
これを箸でつまみ、伸びた糸を四つの材料に浸した箸で切る。その効果を目視で確認し、評価していく、という方法です。
それでは、さっそく結果を見ていきましょう。
水
ほとんど効果なし。
切れるどころか、さらに糸を引いてしまい、収拾がつかない状態に。
筆者は納豆を食した後、口周りを水で洗うのですが、ネバつきはおおむね取れます。だから、水には期待していましたが、散々な結果に終わってしまいました。
お湯
水よりは切れます。
ですが、スパッという感じではなく、水ほどではないものの、新たな糸引きが若干起きます。
切るというよりも、自然に切れるのを手助けしたという感じが強く、何とも頼りない状態。水よりはまし、でもそれ以上の効果はありません。
味噌汁
軽快に切れます。
新たな糸引きを誘発することもほぼありません。スパッと切れて、とても好感が持てます。
「味噌汁は効果がある」は、じつはかなり普及しているテクニックです。納豆の糸は高温と塩分に弱いといわれているそうですが、味噌汁はその二つを兼ね備えています。
ただ、いい機会なので、しっかりと検証しようと思い、今回準備しました。
味噌汁は本当に効果があります。堂々の一位でした。
酢
なんで「酢」なの? と思われるかもしれません。実は筆者は納豆に酢を入れて食べます。酢を入れるとネバネバが若干緩和されると聞いたからです。劇的に変化しませんが、確かに効果はあります。
だから、ひょっとしたら、糸も切ってくれるかもしれない、と思い参戦してもらいました。
結果は、
水、お湯よりは優れているものの、味噌汁にはかないませんでした。
切ったときに、少し糸が残り、スパッとした軽快感が全くなかったのです。
結果、味噌汁が最強ということがわかりました。味噌汁は特別なものではなく、一般的な献立に欠かせないものです。
「糸切り」のためにわざわざ用意しなければならないものではないので、手軽さという面でも理にかなっています。
そういえば「味噌」も発酵食品ですよね。なにかそのあたりも関係しているのかもしれません。
付録:ネバネバをマイルドにする方法
糸切りからは話がそれますが、ネバネバが苦手で…という方にお勧めがあります。
「酢」です。繰り返しになりますが、酢を入れることで、納豆のネバネバは緩和されます。
ネバネバが消える、という感じではなくマイルドになるといったほうが正解に近いかもしれません。人によって感じ方は変ると思いますが、興味のある方は試してみてください。
大さじ一杯程度が適量です。
入れすぎには注意してください。酢の量が多すぎると「酢を入れすぎた納豆」になってしまい、ぜんぜんおいしくありません。
味噌汁と納豆か~!ただの豆にならないか心配だけど、ちゃんと納豆の味だったよ!