健康・医療の豆知識

磨き残しも、歯医者が苦手なのも、すべて「おう吐反応」のせいでした

Written by 言祝(kotoho)

歯医者が怖い理由

分かってほしい、「えづき」の辛さ

歯医者が苦手な人は意外に多かったりします。その理由として虫歯を治療する器具に恐怖を感じるという意見が多いようです。

ウィーン、という動作音とともに歯を削られる恐怖。自分の口の中は見えないので、いったい今何をされているのだろうか、と余計に不安を掻き立てられてしまいますよね、まぁ歯医者に来ているのだから、歯の治療以外のことはされていないのですが。

歯医者が大好き、という人もなかにはいるかもしれませんが、もし歯が痛んでも、なかなか歯医者の門をたたきたくない人のほうが圧倒的に多いはず。実は筆者もそんな「歯医者が怖い」人のひとりだったりします。

ただし筆者の場合、はっきりした理由があります。口の中に治療器具を入れられると「えづい」てしまうのです。「えづく」って分かりますか? 簡単に言ってしまえば、

「おえっ」

となってしまうのです。(お食事中の読者の方、ごめんなさい)

実際におう吐してしまうわけではないのですが、涙目になるぐらい「えづいて」しまい、本当に辛く苦しいのです。

筆者が歯医者に行くとかならず、

「歯をちゃんと磨いていますか? 磨き残しがとても多いですよ」

と注意を受けます。

実はこれも「えづき」が原因なんです。奥歯を磨こうとすると100パーセント「えづいて」しまうため、しっかり磨くことができません。さらに筆者の「えづき」はかなり重症です。のどが痛くて、耳鼻咽喉科にいったときのこと。

耳鼻咽喉科って、のどの晴れ具合を見るために、口を大きく開かされるときがありますよね。それだけで「おえっ」となってしまい、先生から、「診断ができません」と困惑されてしまったことがあるのです。

これまでで一番最悪だったのが過去に、検査のため胃カメラを飲むことになったときのことで…。なんか、思い出すだけで「えづき」そうになってきたので、ここらへんでやめておきます。



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その正体は「おう吐反応」

病気ではありません

歯磨きや歯医者での吐き気。筆者は何かの病気だと思っていましたが、調べてみると、病気ではないことがわかりました。これは

「おう吐反応」

という名称で、生理現象の一種なのだとか。

人間にはもともと、のどに異物が触れると吐き気をもよおすような「機能」が備わっているのです。これは異物の誤飲を防ぐために備わった機能なのですが、筆者のようなケースはこの機能が過敏になっている状態なのです。

原因はさまざまです。過去の体験がトラウマになって過敏に反応しているとする説や、生まれつきのものだとする意見もあります。一度吐き気を経験してしまうと、癖になってしまい、それ以降過敏になってしまうということもあり得るのだとか。

たばこやストレスも原因となりうる

「おう吐反応」を悪化させる習慣を指摘する専門家もいます。

まずは「喫煙」。タバコを吸う習慣がある人は常にのどが過敏になっているそうです。筆者は喫煙者ですが、症状を悪化させていたのかもしれません。

また、「ストレス」によって内臓が弱っている場合も吐き気が起こりやすい状態だそうです。

気になる対処法は?

対処法としては、

「歯ブラシを変えてみる」

という方法があります。子供用のヘッド部分が小さい歯ブラシを使用することにより、「異物感」を和らげる効果が期待できます。ただ個人的には子供用の歯ブラシでも全く効果がありませんでした。

歯医者などで困る場合、最初にはっきりと医師に「おう吐反応が強い」と伝えることで、それにそった治療を行ってもらえるそうです。

対策の一例として、「笑気麻酔」が挙げられます。これは麻酔の一種で、使用するとお酒に酔ったような状態になるそうです。リラックス効果で「おう吐反応」が出にくくなる効果が期待できます。

「おう吐反応」は本当に辛いものです。でもあきらめないで、直そうとするのではなく、うまく付き合う工夫が大切なのですね。

まさケロンのひとこと

「おえっ」てならないように自分を変えていけるっていうのを初めて知った!あれは絶対なるもんだと思ってた!がんばろ。

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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」