自分でもきちんとノートはとっていたのに、なぜか見直す気持ちになれなくて、きれいにまとめられた友人のノートを借りたりしませんでしたか?きれいに書かれたノートは試験前の復習にとても役に立ちます。要点がひと目で分かり、一度目を通してだけで、授業の概要がわかるからです。
実は、一定のルールを理解すれば、誰にでも簡単にわかりやすいノートをとることができます。字がきれいとか、色ペンをたくさん使うとか、そういう事はあまり関係がありません。今回は、「ノートの取り方」をおさらいしてみましょう。
わかりやすいノートを書くために大切なこと
これは総務省の、情報通信政策に関するポータルサイトの中にある、「安心して無線LANを使用するために」の資料のスクリーンショットです
「安心して無線LANを使用するために(PDF)」
コンピューターの専門用語がたくさん書かれていますし、漢字もたくさん使われています。それにもかかわらず、この資料はとても読みやすいものになっています。
ひとつひとつ、読みやすくなっている原因を解き明かしていきましょう。
(1)余白がたっぷりとってある。
1行に書かれた文字は最長で38文字です。1文字1文字の隙間も、行と行のスペースも1.5行とってあり、とても読みやすいです。
もう一つのサンプルを見てみましょう。経済産業省のウェブサイトの中にある、経済産業省の2千15年版ものづくり白書(窓側で基盤技術振興基本第8条に基づく年次報告)のページの、2015年版ものづくり白書です。
2015年版ものづくり白書(PDF版)
文字こそ大きく書かれていますが、1行に書かれている文字数が多く、行間が狭いです。全体的に文字がみっちり詰まってとても読みづらいですよね。重要なキーワードには蛍光ペンのようなハイライトがされていますが、それもゴチャゴチャとして、あまり読みたいという気分になれない報告書です。
余白がいかに大切なのか、よくわかる例ですよね。前者は色も使わず、文字だけで構成された文章ですが、とても読みやすいです。このように、余白はノートを書くのにとても大切なことです。基本的なことですが、基本ほど忘れがちなものです。
(2)見出しを使う。
あなたのノートに見出しはありますか?文書の見出しとは、文の段落につけられたタイトルです。見出しを見たら、その段落に何が書かれているか一目でわかるような見出しをつけましょう。さらに、大見出し・中見出し・小見出しを使い分けましょう。大見出しは一番左に書き、中身だしは文字を1文字から3文字右側に下げて書きます。小見出しも同様に、中見出しから1文字から3文字右側に下げて書きます。
さらに「安心して無線LANを使用するために(PDF)」を見るとそれらに番号が振られていますよね。このように見出しと番号を使えば文章の構造を簡単に理解することができ、情報を整理しやすくなるのです。書かれていることの関連性が一目でわかるからです。
(3)きれいではなくても、丁寧に。
- 表を書いたり、見出しや重要な文字に下線を引くときは定規を使う
- 字はきれいでなくても、大きさをそろえる
これだけで、あなたのノートはとても見やすくなります。蛍光ペンは、サンプルに上げた2015年版ものづくり白書(PDF版)のように、意外と見づらいものです。
いかがでしたか?ノートの書き方、まとめ方が下手だと、復習する際に効率が悪くなります。基本をおさえるだけで、あなたのノートは見違えるようになりますよ!きれいなノートでしっかり勉強してくださいね!
読みやすいノートをつくれる人は、なんでも「まとめるのが上手」だと思うんだ!