4月生まれ 占星術・星座占い

4月生まれの星占い/牡牛座に宿るオリンポスの主神ゼウスの気質

Written by すずき大和

星占いが大好きな人たちに贈る、生まれ星座別の性格占いと、星座のウンチクです。

夜空の星座は全部で88個あります。北半球で見られる48の星座の多くは、古代バビロニアで生まれた星座がギリシャに伝わり、神話と結びつけた物語といっしょに、現在の形に大成されたものです。

ギリシャ文化の影響を受けて発展したローマ帝国の拡大に伴い、48星座はヨーロッパ中に広まりました。近代に入り、天文学の分野で西洋の88星座が世界標準に決まりました。

私たちが気にする生まれ星座の運勢占いは、西洋の占星術が基盤となっています。性格占いの部分では、ギリシャ神話のエピソードが、大きく影響しています。



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4月生まれのあなたは何座?

好きなものに魅かれる心に逆らえない人々

4月生まれの人は、

  • 1日から19日までに生まれた人は、「牡羊座(おひつじざ)」
  • 20日から30日までに生まれた人は、「牡牛座(おうしざ)」

漢字で書くと似ていますが、性格も基本的に似ています。とはいえ、人当たりの印象は極端に違うかもしれません。

両者はどちらも、自分の欲望に忠実に行動するタイプの人たちです。周りに影響されることなく、自分を貫く強い意思を持っています。感性豊かで美しいものを好み、好きなものへの執着心も大きいです。

積極的行動派の羊と、ゆっくり誠実に進む牛

牡羊座の正体は、

「天翔ける黄金の羊」

なので、バイタリティ溢れる行動力で力強く突き進む、今でいう“イケイケどんどん派”タイプです。情熱的でパワフルですが、ちょっとせっかちで短絡的なところもあります。

一方、牡牛座の人は、穏やかで誠実、どちらかというと内向的、というかスローペースに事を進めるタイプなので、受け身に見られることもあります。

あまり周囲を顧みずに行動してしまう牡羊座に対し、牡牛座の人は、自分も周りも穏やかで安定的であることを望み、そのための行動は惜しまないので、信頼されています。ただ柔軟性に欠ける面もあり、何かに執着すると恐ろしく頑固になります。そして、一度怒ってしまうと、激情的になったりもします。

ギリシャ神話の主神ゼウス

おおらかな欲望丸出しの神様たち

ギリシャ神話の神様たちは、“神対応”の完璧な人格者ではなく、それぞれがとても人間臭い個性を持っています。互いに競い合ったり、ねたんだり、意地悪したり・・・ギリシャ神話は、神と人間の下世話な群像劇で溢れています。

特に「愛」については、それはそれはおおらかで、愛多き神様たちは、相手が神でも人間でも妖精でも、男でも女でも、美しいものにはすぐに魅かれ、不倫など気にせず口説き口説かれ、愛し合う関係になりがちです。

中でも、突出して愛欲のままに生きたのが、オリンポス(神々のいる山)を統べる、全知全能の絶対神とまでといれたゼウスです。雷の形の武器を手にしている姿でよく描かれますが、ゼウスは雷神であるだけでなく、天空神として地球の気候を自由自在に操れる力を持ち、あまつさえ全宇宙をも支配する神です。

ギリシャ神話の半分以上は、ゼウスのおいたち(と浮気話)と、あちこちで作った子供たちの逸話、といっても過言ではありません。星占い好きな人なら、ゼウスについて押さえておくと、ギリシャ神話の世界観がわかりやすくなるかもしれません。

牡牛座の牛は、ゼウスの化身です。牡牛座生まれの性格占いは、ゼウスの気質をそのまま引き継いでいるのです。

神様ですが、波乱万丈

ゼウスの父も祖父も全宇宙を統治する神でした。父クロノスはなかなかの独裁暴君で、その父ウラノスを急襲して王座を奪うと、父親の性器を切り落して神々の世界から追放しました。更に、将来実権を奪われないよう、妻に子供が生まれると次々丸呑みにしました。

3番目に生まれたゼウスは、母レアの画策により助かり、成長するとクロノスを倒して腹の中の兄ポセイドンとハデスも助け出し、自ら宇宙を治める王神となりました。

ポセイドンは荒々しい戦好きの海の神となりますが、ゼウスは穏やかで安定した平和を好み、神や人間たちにもよく配慮して信頼される神様になりました。が、女性への執着心が強く、愛欲を優先する奔放さは、父親譲りだったようです。

結婚は3回しています。最初の結婚時、生まれてくる子供が自分を超える力を持つ、と予言されると、ゼウスは妊娠中の妻を呑み込んでしまいます(ここも父親譲り!?)。そして2回目の結婚中に、結婚の女神ヘラと関係をもとうとし、ヘラに「結婚してくれるならいいわよ」といわれると、あっさり承諾したのです。

ゼウスの子供たち

  • 太陽神アポロン
  • 戦略の女神アテナ
  • 狩猟の女神アルテミス
  • 軍神アレス
  • 伝令神ヘルメス
  • 正義の女神アストライアー

・・・みなゼウスが妻他の女神たちに産ませた神様です。

ゼウスは、人間の女性とも多く交わり、ヘラクレスなど、半神半人も大勢生まれました。

牡牛の姿になったのも、実はフェニキアの王女エウロペに、妻の目を盗んで近付くためでした。エウロペが美しい牛に心を許した隙に連れ去り、愛人にしてしまいます。エウロペも新天地で3人の子を産みます。

ゼウスのプレイボウイぶりは破天荒です。しかし、このおおらかなご寵愛っぷりこそ、ギリシャ神話の真骨頂でもあるのです。

現代に生きる牡牛座生まれの皆さん、まあ、いろいろお気を付けください。

まさケロンのひとこと

ゼウスの破天荒ぶりはマネしてみたい気もするんだけど、自分にはできないだろうな~。

masakeron-sorrow


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。