食の豆知識

えっ、魚の置き方ってルールがあるの? いままで知りませんでした

Written by 言祝(kotoho)

議員の投稿

ある議員がツイッターに投稿した写真が、ちょっと話題になっています。

その写真とは「さんま」。朝食に食べたものを撮影して投稿したそうですが、問題とされているのはさんまの頭の位置です。

右を向いています。

筆者はこの写真を見て、とりたたて違和感は感じなかったのですが…。

この写真への反応は、

「魚の向きが逆。頭は右ではなく、左を向いていなければいけない」

というもの。

なかには

「魚の置き方(盛りつけ方)も知らないのか」

という厳しい意見もありました。

正直、筆者は戸惑いました。反応から察するに

「料理した魚は皿に盛りつけるとき、頭が左に向くよう置かなければならない」

ということは分かりましたが、筆者、そのようなルールがあることを知りませんでした。

ちなみに家族に聞いてみたところ、

「知っているが、なぜそうしなければならないのかは、分からない」

とのこと。

知らなかったのは筆者だけ?

ちなみに問題の投稿は、本記事執筆時点で削除されてしまっています。



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左は「尊い」

調べてみたところ、理由は諸説ありますが、やはり魚は頭を左にして盛りつけるのが一般的なルールだということが分かりました。

板前歴10年以上の人がQ&Aでそのように解説していましたし、ほとんどの意見が

「魚の頭は左」

で一致しています。

でもなぜなのか?

日本の古来からの思想、しきたりで

「左は尊い」

とする考え方からきているとする説があります。

日本の神話で、ものすごく偉い神様が左目を洗ったことがきっかけで、日本をつくった神様が生まれたというエピソードがあり、そこから「左は尊い」とする思想が生まれたということのようで、時代によって解釈が変わり「左上位、左優先」というしきたりが現在でも受け継がれているのです。

このしきたり、筆者は知りませんでしたけれど、一般的にはかなり知られているものだそうで、家庭でなら「知らなかった」で許してもらえても、正式な場、たとえば結婚式などで「右あたま」で盛りつけたら「縁起が悪い」とされ大変なことになってしまうのだとか。

魚を書くとほぼ左あたま

また「左あたま」には他にも理由があります。

「利き手」

です。

人間は右利きが多数をしめていますが、このため頭が左に位置していたほうがしっくりくるのです。

ためしに魚の絵を書いてみてください。

あなたが右利きであるのなら、書いた魚は頭が左になっていると思います。

だから頭が左にあったほうが、違和感を感じないというのも影響しているという説もあるのです。

他に右利きであれば、左手で魚の頭を押さえて、右手に持った箸でしっぽを持ち上げて身をほぐせば、食べやすいため「左あたま」なのだという意見もありました。

頭がない魚は

頭がない魚、たとえば干物を盛りつける場合はどうすればいいのでしょうか?

干物は基本的に「身」を上にするのだそうです。さらにいえば、川魚は背を手前にして盛りつけるのが本来の形式なのだとのこと。

普段はあまり意識することのない魚の盛りつけ方にもしきたりというかルールがあるんですね。勉強になりました。

まさケロンのひとこと

「魚は左を向くように置く」って?いやいや、そんなの常識でしょ!って言いたいところなんだけど、まさケロンも初めて知った・・・・。ためしに「魚の絵」で画像検索してみたら確かに左向いてる絵ばっかりだった。

masakeron-surprised


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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」